雪形フォトコンテスト

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雪形フォトコンテスト2018 結果発表

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発表が大変遅くなりましたが、15回目の「雪形フォトコンテスト」の発表です。
昨今の温暖化の原因なのか、雪解け時期の変化なのか、今回も応募が少なくて審査員の頭を悩ませました。
厳選なる審査の結果「審査員特別賞」1点と「審査員賞」3点、計4作品が決定いたしましたのでご紹介いたします。

山田審査委員長も「総評」で書いておりますが、ここ数年の雪形の時期の変化や応募数の減少を考慮し、この15回目の雪形フォトコンテストを区切りに、今までの形での雪形フォトコンテストを一旦終了することといたします。今後はコンテスト形式を取らずに自由に雪形を投稿いただければと思います。投稿の方法など決まり次第お知らせします。

 

参考サイト >> 国際雪形研究会 URL http://www.yukihaku.net/yukigata

入賞作品※作品をクリックすると大きい写真でごらんいただけます。
審査員特別賞 伝説のユニコーン参上! 佐々木さん郁太郎さん

伝説の一角獣、ユニコーンのシルエットに見えるかな?

船上から見える山肌の白い斜面に注目した雪形です。馬のような動物の首から上部の形に見えるのですが、頭部に何やら大きな突起物の形が見えます。この白い形を、頭部に大きな角を持つ馬に似た伝説上の生き物「ユニコーン」に見立てた点は想像力の高さを感じました。

撮影場所と撮影対象の記録を見ると、「ウトロ知床観光船より知床連山を望む」とありました。一般的に雪形観察は陸地から山を見ることが多いのですが、船上からの観察という点は非常に希で、貴重な作品です。ちなみに、北海道石狩市浜益区には海(船上)から見える雪形「馬雪(まゆき)」があります。4月上旬に海上から海岸の断崖部分の残雪を見ると馬の形に見えるのですが、陸地の一部(海岸部)からでも観察することが可能な雪形です。毎年石狩観光協会がホームページで情報を発信しているようです。

伝説上の生きものというネーミングのユニークさ、船上から撮影したという希少性や着眼点の素晴らしさなどを評価して、この写真を選定しました。

審査委員長:山田 高嗣

最優秀賞
撮影日時
2018年5月上旬
撮影場所・撮影対象
ウトロ知床観光船より知床連山を望む

審査員賞 いまだ冬眠中 紅露雅之さん

斜面はかなり雪どけが進んでおり、ところどころに穴が見えた。その穴の形が冬眠中のクマのようにみえた。

講評お待ちください。

審査員:原 文宏

審査員賞
撮影日時
2016年5⽉9⽇
撮影場所・撮影対象
国道393号を赤井川村から倶知安町に抜ける際に二つのトンネルがあるが、一番手前のトンネルの前の壁面にあった。

審査員賞 春の妖怪、現る 川井 祐一郎さん

厳しい冬も終わり変えたこの時期に、毎年この雪渓を見るのを楽しみに、藻岩山に登っています。何とも不気味な妖怪ですが、登山で冷えた心を暖かくするような、愛くるしさもあります。雪解けと共に段々目の部分が大きくなり、やがて消えるのですが、その過程を見るのも楽しいです。また、今の夏の時期は、また、別のモノに見えるから不思議です。何の形に見えるかは、是非、藻岩山に登って確かめてください。お待ちしております。

日本新三大夜景に選ばれた札幌。中でも標高531メートルの藻岩山展望台から見る札幌の夜景は実にダイナミック。

この作品はアイヌ語で「インカルシベ」(見張り場)と呼ばれる藻岩山から砥石山方向を望んだ景色で手前の家並みは北丿沢でしょうか。 タイトルに「春の妖怪、現る」とありますが、長い冬を終え雪解けと共に山肌に取り残された、一見、魔女の帽子をかぶった犬にも見えるちょっと愛嬌のある妖怪ですね。

妖怪といえば魔女や狼男、そして「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターなど人間と敵対する怖いイメージですが、この妖怪は目がなんとなく優しく、それが春の希望を連想させてくれるようで、評価の要素でした。

審査員:残間 正之

審査員賞
撮影日時
2018年4月12日
撮影場所・撮影対象
藻岩山山頂より 南方向 藤野方面山を望む。

審査員賞 双子のハナグマちゃん ひむかい けいこさん

水辺にも映っているので。

湖か沼から見える山肌を見ると、残雪の白と新緑の緑の残雪模様が見えます。その中の白い形に注目し、動物の肩部から頭部にかけての形に見立てた作品です。熊などの四つ足動物に見える形ですが、顔の形に特徴があります。額から鼻にかけての形が長い動物に見えますので、その形に合う「アナグマ」と名付けた点はネーミングの良さを感じました。アナグマという動物が思い浮かぶのは難しく、撮影者は動物の知識が豊富な方だと思われます。

そして、水面には残雪模様が映っており、水面上にも「アナグマ」の形が綺麗に見えます。この二つの形を「双子」と考える点もユニークさを感じます。そして、水面に映った残雪模様に注目した点は希な作品で、撮影者の着眼点を高く評価します。また、水面上に映るためには晴天で風がない時間帯に撮影しなくてはならず、撮影できたのは貴重なタイミングだったと推測できます。もし何時間も待って狙って撮影したのであれば、その努力を高く評したいと思います。

アナグマという動物に名付けたネーミングの良さ、水面に映った形も含めて双子と見立てた着眼点の良さやユニークさ、そして、晴天で風のない貴重なタイミングで撮影した希少性などを評価して、この写真を選定しました。

審査委員長:山田 高嗣

審査員賞
撮影日時
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撮影場所・撮影対象
大雪山系 緑岳

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