雪形フォトコンテスト

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雪形フォトコンテスト2011 結果発表

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 今年で8回目となる「雪形コンテスト」。今年もユニークな作品が多数寄せられました。

参考サイト >> 国際雪形研究会 URL http://www.yukihaku.net/yukigata

入賞作品 ※作品をクリックすると大きい写真でごらんいただけます。

最優秀賞

最優秀賞
撮影日
2010年6月12日
撮影場所・撮影対象
黄金山山頂から浜益岳
投稿者のコメント・エピソード

山で母とはぐれた仔羊。ようやく母を見つけて甘えて駆け寄って行く仔羊、ホッとして優しく迎える母羊。

暖かい春の陽ざしの中での微笑ましい情景

審査員からのコメント

暑寒別岳を最高峰とする増毛山地内にある浜益岳の雪形です。
この山域と、さらに麓からでなく他の山の山頂からの撮影はこのコンテストでは初めてです。
なるほど山頂を境に左に親羊、右に仔羊が見えますね。スケールの大きな雪形と撮影者の解説文が審査員の心に響き最優秀賞に決まりました。

増毛山地には、この浜益岳の他、群別岳、南暑寒別岳、暑寒別岳の1200m~1400m前後の山々があります。
ニセコ山地同様、日本海に面しているため冬の北西季節風下で大量の雪が降る地帯です。特に風下に当たる南東斜面では吹きだまりができ遅くまで雪が残ります。
しかし、この地方の雪形の報告はありませんでした。これを契機に、この地方での雪形に多くの人々が関心を持たれることを期待します。
なお、撮影地の黄金山は浜益に向かう国道451号線の北側に見える左右対称の急峻なきれいな山です。雪崩の危険もあるので、冬山経験者でなければ、この時期の登頂は避けるべきだと思います。

審査委員長:秋田谷 英次

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優秀賞

優秀賞
撮影日
2011年4月26日
撮影場所・撮影対象
清里町神の子の池
投稿者のコメント・エピソード

春の気配を追って訪ねた神の子の池、雪形は念頭に無かったのですが、水面に映る残雪が白ウサギに見えていました。

審査員からのコメント

水面に写った雪形の応募は初めてだったと思います。その視点はとてもユニークで遊び心を感じますし、新しい取組を評価して選びました。私は、この雪形をみたとき、日本神話(古事記)の「因幡の白ウサギ」の物語が浮かびました。

多分、知床半島の付け根にある清里町の「神の子池」は、水の色が季節によって変化して、とても神秘的な池として有名なことと、水の中の「白ウサギ」が重なったのだと思います。

せっかく「神の子池」なのですから、解説に雪形と神の子池を結びつけた物語性があると、もっと楽しいものになったと思います。ちなみに、来年、2012年は古事記が編纂されて1300年の記念の年で、出雲、伊勢、宮崎などでは記念行事が行われるようですので、「神の子池」でもいかがでしょうか。

審査委員長:原 文宏

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優秀賞

同じ雪形のご応募がありました。
今回はタイトル・コメントを考慮し、「かわいい謎の生物」が優秀賞となりました。

優秀賞
撮影日
2011年6月7日
撮影場所・撮影対象
共和町から岩内に向かっていたら左の山に出現
投稿者のコメント・エピソード

謎の生物、お茶目な姿でお山の散歩中です 山ガール?山怪獣?

審査員からのコメント

まず、タイトルのセンスがよいと思いました。審査委員3人共通の意見として、「山全体に広がる雪形を思わず探したくなる」とても気になるタイトルでした。 見る人によって、小動物にも、まだ見たことのない生き物にも見えるこの作品は、雪形を探す楽しさという原点を再確認させてくれたように思います。

強力なインパクトが、誰が見ても分かるというような雪形も、もちろん見て楽しいと思います。 でも、この作品のように、ひとつの童話に出てくるような登場人物(動物)が、山に集まったようにも見える団体戦のような形も楽しいですね。 やわらかい心、頭をきっと持っていらっしゃる方が、この作品を見つけてくださったのだと思います。

審査委員長:かとう けいこ

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審査委員賞

審査委員賞
撮影日
2011年6月6日
撮影場所・撮影対象
岩内洞爺線からニトヌプリ西斜面を撮影
投稿者のコメント・エピソード

下の足が長くて、頭が上です。

審査員からのコメント

後ろ足が長めで一寸気になるが、顔も耳も、さらに短い尻尾もはっきりしていて、何となく可愛い犬に見えます。多分、植生のない窪地の部分の雪が融けずに残ったのだと思います。植生は簡単に再生できないので来年も同じ雪形が見られると思います。

雪形は残雪の具合と当日の天候によって見えたり見えなかったりします。人間が企画したイベントのように、たとえば何月何日、何時から○○河畔で花火大会のようにはいきません。自然現象ですから当たり前のことです。

しかし倶知安やニセコ一帯は雪形が見られる可能性が高い地域です。多雪地でしかも山の麓や山地内にも多くの立派な道路があり、車の中からでも前山が邪魔にならずに、直接山頂が見えるからです。

ニセコで有名なものはアンヌプリの白馬、チセヌプリのニワトリがあります。また羊蹄山を一周すると、それらしい雪形(人や動物)をいくつも見つけることができます。誰にも知られていない「マイ雪形」を探しましょう。

審査委員長:秋田谷 英次

審査委員賞

審査委員賞
撮影日時
2011年6月7日
撮影場所・撮影対象
羊蹄山
投稿者のコメント・エピソード

倶知安から真狩に行く途中、この雪形が現れるとビールの飲みごろとなるって本当?

審査員からのコメント

北海道の短い夏の入り口の時期に、この審査会が開催されたことも「栓抜き」が浮き上がって見える作品を推したくなる理由の一つだったかもしれないなーと今思います。

頭をひねらずに、見た瞬間に「あっ!これだ」という、分かりやすい作品が好きな、単純な性格の私としてはたくさんの作品が審査会場のテーブルに並んだ中で、すぐに目に飛び込んできました。

初夏の北海道の夏山に栓抜きが浮き出る。それを見ながら仲間とバーべキュー、そして運転しなくても良いメンバーはビールを飲む・・・。とってもリラックスできるひと時ですね。 来年は私も、この雪形を現地に捜しに行きたいナーと思います。

審査委員長:かとう けいこ

審査委員賞

審査委員賞
撮影日時
2011年5月28日
撮影場所・撮影対象
羊蹄山 倶知安町巽地点 / 北斜面 道道478号線付近
投稿者のコメント・エピソード

大きな白熊と戦う、烏帽子をかぶったお侍と5人従者がいました。

審査員からのコメント

ほんとうに良く見ないと分からない雪形で、特に白熊を見つけるのに苦労しました。でも、動物、文字等のわかりやすい雪形の応募が多い中で、山全体を見て物語性を持たせたこのような作品を創造するのは、なかなか難しい事です。まず、この作品は、その難しいことにチャレンジしている点を評価したいと思います。

羊蹄山の頂上部の白熊の顔、その下に刀をもって鳥帽子をかぶった侍と、その後に従者という物語構成です。きっと江戸時代に北海道や樺太を探検していた船が難破してアラスカ当たりに流れ着き、イヌイットに救われた侍が、村に現れた白熊を村人たちと協力して追い払っているのでしょう。ですから、後ろの従者はイヌイットの人かもしれませんね。こんな感じで、どんどん創造が膨らんでいく所が、この作品の魅力です。

また、羊蹄山は、応募される雪形が多い山ですが、雪融けが進んだ時期の作品が多いように思います。雪の多い、雪解けの早い時期での雪形ということで、羊蹄山の雪形ウオッチングの幅を広げた点も評価したいと思います。もう少し、写真が鮮明だと、もっと良かったですね。

審査委員長:原 文宏

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